県民1人当たり1年間でおよそ130玉、全国平均の4倍に当るうどんを食べる讃岐人。
風土に恵まれ、江戸中期に出版された「和漢三才図会」には「讃州丸亀の産を上とす・・・」と記載され、昔から良質な小麦の産地として知られていました。
しかしながら昭和36年をピークに小麦の生産高は減少を続け、さぬきうどんとは言いながらもほとんどは外国産(主にASW)の小麦でうどんを作っているのが現状です。
※ASW(オーストラリア・スタンダード・ホワイト)
しかし、外国産とはいえこの小麦はうどん原料として大変優れた特徴を持っているため、美味しいさぬきうどんが作られているのです。
でもそうした現状に対して私達うどん関係者が考えなければならないところがあるのではないでしょうか。
一つは、オーストラリアの農業関係者が品種改良のために必死に努力された事に敬意し、また感謝もしなければならないと思います。一方我々も独特の風味のあるASWに負けない「さぬき産の小麦」の品種改良をしなければならないのではないでしょうか。
もう一つは、ASWはうどん作りに優れた特徴があるため、極端に言えばこの小麦を使えば何処へ行っても美味しいうどんが作れてしまいます。このままでは季節や気温・湿度を肌で感じ、うどんの生地を肌で感じながら、肌の感触を生地に伝え・鍛え上げる代々伝え、磨き続けた技術が衰えてしまうかも知れません。
県産小麦の減少やさぬきの小麦で作ったさぬきうどんを食べたいなど様々な事情から、1991年から香川県農業試験場で香川産のうどんに適した小麦の改良に着手しました。
そして関係者の必死の技術の結集で出来上がったのが、うどん専用小麦「さぬきの夢2000」でした。
「さぬきうどんはさぬきの地粉で」と言う願いが、やっと実現し復活の緒に就いたのです。
さぬきの夢2000の特徴
色 |
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ゆでると透き通った淡黄色になり食欲をそそります。
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食感 |
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表面はつるりとした喉越しで、コシがありモチモチとした食感です。
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味と 香り |
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昔懐かしい小麦の香りと、甘みと風味が豊かです。 (昔のうどんはゆでると小麦の甘い香りがしたものです)
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